千葉県勝浦市は、観測史上、猛暑日が一度もない町です。
東京から特急わかしおで約90分。太平洋に面したこの港町では、430年以上続く朝市が今朝も開き、その日のうちに水揚げされたカツオが並び、海から200メートルの蔵で酒が造られています。
日本の夏が年々暑くなるほど、この町の涼しさは価値を増していく。この特集では、涼しい町の食と人を紹介していきます。
この特集は、取材が進むごとに更新していきます。
涼しい町の、熱いめし。
涼しさは、この町の入口にすぎない。朝5時に立つ市場、水揚げされたばかりのカツオ、汗をかきながら啜る一杯、海辺の蔵が詰める生酒。勝浦の食を、ひとつずつ訪ねていく。
東灘醸造は慶応3年(1867年)、カツオの水揚げで知られる外房勝浦に創業。蔵は海岸から約200mにあり、太平洋を目の前に150年以上酒を造り続けてきた。
社長を含む3人体制、約200石の小さな蔵。首都圏向けブランド「鳴海(なるか)」は直詰めの生酒が主力で、微発泡のフレッシュな酒質が特徴。
日本一涼しい夏の町で、冷えた微発泡の生酒をカツオと飲む。この特集が伝えたいのは、その一杯の時間だ。